2020年10月4日読売新聞のくらし面「介護のいろは」に掲載いただきました.

家族が認知症に気づいてから受診・診断にいたるまで平均13.4ヶ月ともいわれております.この期間は独居の方も家族と同居の方も差がありません.そして、診断がついてから介護保険サービスの利用に至るまでもまた平均16.9ヶ月とされています.この期間は発症年齢が若いほど、同居家族がいる人ほど期間が長くなっています.そしてサービスにつながるまでの期間が長いほど家族負担も重いことがわかっています.認知症の全経過のうち軽度の期間はそう長くありません.この軽度の期間をいかに長く有意義に過ごすか、そのためには、早期受診が要になります.認知症を発症してしまうと病感はあっても病識が失われることが多く、ご本人は自分の認知機能にぼんやりと不安を覚えるからこそ認めたくない気持ちがあり、受診に抵抗を示す方が少なくありません.相談の場をわかりやすく、受診の敷居を低くすることも必要ですし、やっと受診して下さったご本人の気持ちやプライドが傷つかないような診察を行うことが大切だと思っています.

 

読売新聞記事